MAMP無料版

 

MAMP(無料版)では、基本的に1つのローカルホストしか構築できないのですが、

設定ファイルをいじる事によって複数のローカルホストを作れます。

 

以下の目次に沿って説明していきます。

 

※MAMP バージョン6.x.xで解説

MAMP(無料版)ドキュメントルートと「localhost」について

MAMP無料版のドキュメントルート

 

MAMP(無料版)のドキュメントルートは

  • /Applications/MAMP/htdocs

 

 

MAMP無料版のPreferences

 

MAMPの「Preferences」からポートの設定を行えます。

 

 

MAMP無料版のPorts設定

 

「Ports」タブを見ると、デフォルトのポート設定は以下のようになっています。

  • Apache Port:8888
  • Nginx Port:8888
  • MySQL Port:8889

 

この状態で、htdocs直下の「index.html」にアクセスするには、

以下のように「localhost」にポート番号「:8888」を付け足したドメイン名でURLを指定。

 

  • http://localhost:8888/index.html

 

 

MAMP無料版のPorts設定

 

ポート設定で「80 & 3306」ボタンをクリックすると、各ポートが以下に変更されます。

  • Apache Port:80
  • Nginx Port:80
  • MySQL Port:3306

 

この状態で、htdocs直下の「index.html」にアクセスするには、

以下のようにドメイン名「localhost」だけでURLを指定できます。

 

  • http://localhost/index.html

 

 

MAMP無料版のlocalhostを表示

MAMP(無料版)で複数サイトを構築する方法

MAMP無料版に複数サイトを設置

 

複数サイトを構築するには、サイトごとにフォルダを区切る必要があります。

今回は例として、htdocs配下に「site01」~「site04」まで4つのフォルダを作り、その中にそれぞれ「index.html」ファイルを置きました。

 

 

MAMP無料版に複数サイトを設置

 

この状態で各サイトの「index.html」にアクセスするには、URLでフォルダ名を指定。

  • http://localhost/site01/indexhtml
  • http://localhost/site02/indexhtml
  • http://localhost/site03/indexhtml
  • http://localhost/site04/indexhtml

 

これでも別に構わないのですが、

フォルダ名を指定せずに、ドメインのみのURLで表示させたい場合があります。

 

その場合、バーチャルホストの設定が必要です。

バーチャルホストの設定

「httpd.conf」の設定

 

【ファイルの場所】

  • /Applications/MAMP/conf/apache/httpd.conf

 

「httpd.conf」ファイルを編集します。

ファイルを開いて、「vhosts」のワードで検索してください。

605行目あたりに、以下のような「httpd-vhosts.conf」ファイルを読み込む記述があるのですが、デフォルトではコメントアウトされています。

 

行頭にある「#」を削除して、有効化してください

 

 

行頭の「#」削除前

 

 

行頭の「#」削除後

「httpd-vhosts.conf」の設定

 

【ファイルの場所】

  • /Applications/MAMP/conf/apache/extra/httpd-vhosts.conf

 

「httpd-vhosts.conf」ファイルを編集します。

ファイルを開いて、最終行までスクロールさせると、28行目あたりから最終行までに以下のような記述があります。

 

これらは不要なので、

28行目から最終行までの全ての行頭に「#」を追記して、コメントアウトしてください。

 

 

28行目から43行目までの不要な記述

 

 

行頭に「#」追記してコメントアウト

 

 

次は、今回作ったサイト「site01」~「site04」の4つに、

新しいポート番号を割り当てていきます。

ポート番号は何でもいいのですが、他と被らないように馬鹿でかい数字が無難。

 

今回は例として以下のように割り当てます。

  • ポート番号:「49002」 → サイト:「site01」
  • ポート番号:「49003」 → サイト:「site02」
  • ポート番号:「49004」 → サイト:「site03」
  • ポート番号:「49005」 → サイト:「site04」

 

「httpd-vhosts.conf」ファイルの最終行に、以下の記述を追記します。

 

 
 Listen 49002
<VirtualHost *:49002>
    DocumentRoot "/Applications/MAMP/htdocs/site01"
</VirtualHost>

Listen 49003
<VirtualHost *:49003>
    DocumentRoot "/Applications/MAMP/htdocs/site02"
</VirtualHost>

Listen 49004
<VirtualHost *:49004>
    DocumentRoot "/Applications/MAMP/htdocs/site03"
</VirtualHost>

Listen 49005
<VirtualHost *:49005>
    DocumentRoot "/Applications/MAMP/htdocs/site04"
</VirtualHost>
 

 

 

ファイル最終行にコードを追加した状態

 


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表示確認

 

動作確認の前に、一度サーバーを再起動します。

右上にある「STOP」→「START」をクリックする。

 

 

 

「site01」にアクセスするには、「localhost:49002」がドメインとなります。

  • http://localhost:49002/index.html

 

上記のURLで「site01」内の「index.html」が表示される。

他のサイト「site02」~「site04」も同様に、対応するポート番号を付ければ表示されます。

 


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