何のスキルも身に付かないままアラサーになってしまった人。
結論を先に言います。ITの勉強をしてください。1年で状況が好転します。
私の場合は職歴なしではありませんでしたが、28歳まで契約社員でした。
1年間プログラミングの勉強をして、29歳で業界未経験のままソフトウェア開発の会社に就職できました。
これは私が特別運が良かったからではなく、一緒に1年間勉強した仲間のほとんどが面接1社目か2社目で採用されています。
30代の仲間も数人いましたが全員正社員として採用されていますよ。
こんなに未経験に優しい業界って他に無いんじゃないかと思います。
【理由①】IT職は、別の意味で安定している
IT、Web業界といえば、
タケノコのように新しく産まれては、すぐに消えていくベンチャー企業のイメージですが、
実際、本当にそういう感じです。
大多数が少人数の小さい会社です。
何が安定しているのか?
現在の日本は終身雇用が崩壊しかけていますが、この業界は15年以上前からその傾向が強いです。
つまり、スキルのある人は簡単に給料の高い会社に引き抜かれるか、自分から別の会社に転職してしまいます。
1つの会社にずっと居座る人はあまり多くありません。
私が初めて就職した会社も社員の移り変わりが激しくて、管理職以外は2~3年で人がガラっと変わってました。
ブラック企業だからというわけではなく、1部の大企業以外はそういう流動性の激しい世界なのです。
つまり、会社は簡単に潰れますが、蓄積した経験は無くなりません。
別の会社に転職すればいいのです。
アラサーのオジサンでも転職できるのか?と思うかもしれませんが、できます。
プロジェクトリーダーやSEで活躍されている人ならアラフォーでも転職できます。
そういう業界なのです。
話は変わりますが、
例えば、衣料品販売の営業職の人が転職するとします。
求人サイトを見ても、前職と同じ衣料品の営業職の求人なんか滅多に探し出せませんよね。
でも別ジャンルの営業職ならあるかもしれません。
仮に、その人が食料品の営業職に転職しようとしても、なかなか採用されません。
何故なら、会社としては、前職が食料品の営業経験者が面接に来たら間違いなくそっちを採用するからです。
同じ営業職だからと言ってそう簡単にはいかないのです。
私の古い友達で、イベント会場の設営をする会社に就職した人がいるのですが、
彼の口癖が「この業界は不況に強い、不景気でも世の中からイベントは絶対なくならないから安定している。」というセリフです。
私は疑問に思うのです。
もし会社の都合で解雇されたらどうなるのでしょうか?
もし意地の悪い上司にイジメられて退職に追い込まれたらどうなるのでしょうか?
今持っているスキルは同じ業界にしか通用しません。
数少ないイベント設営の業界に、次も再就職できる可能性は限りなく低いですね。
結局、彼の言う安定は100%会社の安定であり、彼とは無関係なのです。
公務員を辞めた人がなかなか再就職できない事からも分かる通り、
不況に強い事は何の保険にもなりません。
自分の中に汎用性の高いスキルを構築する事、流動性のある業界に身を置く事こそが個人の安定であり、
最大の保険になるのです。
職安の求人検索で、”ソフトウェア開発”、”Web”、”PHP”、”objective-c”、”C#”、などのワードを入力してみてください、
東京、大阪、名古屋など主要都市では大量の求人がありますよ。
そのなかで”未経験可”の条件も含めて検索してみてください。
他の業界よりも求人の数が多い事に気が付くと思います。
【理由②】学歴関係なし、性別関係なし、→職歴も?
私が初めて就職した会社では、直属の上司が高卒でした。
別に高卒を下に見ている訳ではありませんので誤解しないでくださいね。
何が言いたいかというと、実力主義という事。
大卒でも29歳まで正社員になった事が無く、無職期間も長い私なんかよりよっぽど価値があるという事です。
堀江貴文さんがテレビで言ってた話ですが、
当時のライブドアの人事部が、元トラックドライバーを面接で採用して、
その後、その人がサーバー管理者にまで出世したという話を聞いたことがあります。
その人がその後どうなったのかは知りませんが、
仮にライブドアが買収されようが、潰れようが、身に付けたスキルは他の会社でも流用できます。
私が知っている人で、物凄く仕事ができるフリーのプログラマーの人がいるのですが、
その人は、中学生の時から趣味でプログラムを組んでいるちょっと変わった人で、高校は1年の1学期で中退したと聞いています。
会社は学歴の有無など全く眼中になくて、職務経歴書とポートフォリオしか見ません。
それだけ見たらどんな仕事ができるのか一目瞭然なのです。
さらに、この業界の特徴として女性が活躍しています。
職場での比率は男性の方が圧倒的に多いのですが、
扱いは限りなく男女平等・・・、どころか女性の方が優遇されているように見えます。
あくまで私の感覚ですが、この業界で仕事のできない女性をあまり見たことがありません。
攻撃的でサバサバした女性が多いような気がします。
話は少しそれましたが、
過去の経歴より、現在何ができるのかが重要だと言いたいのです。
30代職歴なしでも、面接官を納得させるポートフォリオを作成しておけばそれなりに評価してもらえますよ。
当然、1年やそこらの独学で出来る事は限られますが、
数年先を見越して、伸びしろがある人材であるとアピールできれば採用の可能性が高くなるのです。
【理由③】ITはブラックなのか?、考えようによってはNO!
残業時間が多いという話は間違いではありません。
しかし、1年中ずっと忙しい訳ではありませんし、波があります。
これってブラックなのか?という話ですが、私の感覚では「NO」です。
私の勝手なイメージで申し訳ないですが、
ブラックといえば「肉体労働」「飲食業」「介護士」みたいなイメージを持っています。(気を悪くされた方がいたらすいません)
それらの職業の中で、
エアコンの効いた部屋で座りながら、お菓子食べながら、コーヒー飲みながら仕事できるブラックな職場ってあるでしょうか?
確かに残業時間が長いのはツライですが、それ以外の部分を見たら全然マシな環境だと私は思っています。
私の考えるブラック労働の定義とは、「どれだけ頑張っても自分のスキルにならない仕事」です。
そういう仕事を続けていると、年齢だけ重ねて結局何もできない人になってしまいます。
そういう意味で言えば、システム開発の仕事はブラックとは真逆の職業ですね。
少人数のベンチャー企業になればなるほど、要件定義から→設計→開発→テスト→納品まで全ての工程を経験できます。
ビジネスモデルとその工程さえ身に着けてしまえば、自分で起業する事もできますし、クラウドソーシングで個人的に仕事を請け負う事も可能になります。
もちろん起業しなくても、一つの工程のスペシャリストになれば次の転職先に経験がそのまま活かせますよ。
適性があるのかどうか、やってみないと分からない
これまで散々IT業界への参入を煽ってきましたが、適性がない人にはこの業界をオススメしません。適性がない人がこの仕事に就くと遅かれ早かれ挫折する時が来るからです。
適性が無い人とは、プログラミングが全然楽しめない人の事です。逆に適性が有る人は、休日も進んで勉強ができる人。プログラミングの勉強そのものが趣味だと思える人です。分からない事を自分で調べて解決するのが楽しいと思える人ならば休日も勉強できます。
そういう人だけが生き残るのです。
学び始めのころは誰しも全然楽しくありません。というか苦痛でしかありません。
プログラミングは楽しいと思えるまでの潜伏期間が長いので、長期間の学習期間を経た後に少しずつ楽しくなってきます。
だからやってみなければわからないのです。
どのプログラミング言語を勉強すればいいのか
プログラミング言語はたくさんあります。
自分が何をしたいのか、それを実現させる為には何を勉強すればよいのかを知っておく必要があります。
それについて軽くまとめているので、こちらの記事も合わせて読んでみてください。
私個人の意見としては、
プログラミング初心者の方は、PHP+LaravelでWebアプリケーション開発を学ぶ事をオススメします。
理由は、PHPは比較的簡単で初心者でも学習障壁が低い事。さらに日本語サイトでのリファレンスが多く、分からない事はググればすぐに情報が出てくる事。
転職サイトでの求人が多い事。
特にWordpressの案件は非常に多いですね。
ある程度の実績を積めばクラウドソーシングを使って個人で仕事を請け負う事も可能になります。
0円で始めてみる
独学で進めたいという方は、ドットインストールというサイトで勉強する方法があります。
ドットインストールは一部有料ですが、基礎的な部分のほとんどを無料で学習することが可能です。
プログラミングとはどういうものなのか、一度お試ししてみるのも有りかと思います。
プログラミング学習は、学び始めの頃が重要。この時期に独学で詰まってしまうと、そのまま一人で悩んで自己解決できずに辞めてしまうケースが多いです。
TechAcademyのはじめてのプログラミングコースは、受講生に1人ずつにパーソナルメンターが付きます。
オンライン学習なので、ネットを使って自宅に居ながら勉強できますし、分からないところはプロの講師にチャットで質問できます。
有料になりますが、この頃の自己投資がその後の人生を左右します。
最後に一言(職歴なしから、職歴有りへシフト)
本当に職歴なしで就職できるのか?
私がプログラミングを勉強し始めた頃は、何の確証もない努力でした。
「本当にこんな勉強をして就職できるのだろうか?」「もしかして無駄な事をしているのではないか?」というモヤモヤした不安の中で努力していたのが本当にキツかったです。
今だから分かるのですが、選り好みさえしなければ割とあっさり就職できます。一度就職してしまえばそこで学んだ事を活かしてもっと条件の良い職場に転職すればいいのです。
やると決めたなら、ダラダラと勉強するのではなく人生の時間をすべて投入してください。技術書や有料講座への投資は惜しまないでください。30代に残された時間は多くありませんから。
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